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井グチ
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ウミガメエッセイ-1『梅と海亀』
最近エコロジーという言葉を良く聴くが、その正確な意味を理解している人は少ないと思う。エコロジーとは生態や生態学、そして生態学とは生物間の経済的な関係や物質の流れを研究する学問である。
では、梅と海亀の関係はどうであろうか?南部(和歌山県)の海岸は日本でも有数なアカウミガメの産卵地である。大阪にこんなに近いのに、静かな海岸が保たれているのは、千里観音と梅だと私は思っている。初春の頃梅の花が咲き、初夏に梅の実がなるが、海亀は丁度その季節に産卵にやってくる。南部の人はとても忙しいに違いない。そしてそれが一段落ちつく頃、海亀の産卵シーズンは終わる。場所によっては、産卵を観光資源にという考えをもつようなところもあるが、南部ではそんな考えは微塵も感じない。梅は南部の人たちに豊かさを与え、それが海亀の産卵場を守っている。そして、頼もしい助っ人が千里観音なのだ。
日本ウミガメ協議会会長
東京大学大学院客員助教授
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| 亀崎 直樹 |

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